地震から子どもを守る50の方法 2児の母親目線からのアドバイス
地震から子どもを守る50の方法を読みました。マグニチュード9の東日本大震災が起こり過去には、阪神淡路大震災を経験した地震大国「日本」
地震に関する情報は、多いのに実際に災害経験がないとどの程度、「備え」をしたら良いのが分かりません。マニュアルには具体的にどんな風にどんなものを準備しておくべきか子供や家族を守るための本です。
2011年4月に出版の「地震から子どもを守る50の方法」 2012年3月に出版された巨大地震から子どもを守る50の方法 。地震に強い家の作り方、具体的に準備するべきこと家族の防災スキルの上げる方法、地震保険にかんして被災後の生活についてなど主婦目線、母親目線で解説してあります。学校へ子どもを迎えに行く引き取り訓練のことが書いてあり、子供の小学校でも引き取り訓練で大渋滞になったことを思い出しました。仕事をしているおかあさんも多い現代で学校にいた方が安全という考えに納得させられました。
著者は2児の母親で主婦の国崎信江さん。地震のために耐震シェルターは20万円から30万円。でもシェルターに30万円もかけられません。お金をかけずに安全を手に入れなければいけない。こどもや家族を守るために防災意識を持ちながらモノを減らすことも大切だと思いました。
マニュアルは、ママの視点から子供を守るために・・
- 倒れるものをなくす
- 戸棚やクローゼットに収納する
- 落下物がないこと
見た目も美しく家具を固定するために家具固定ベルト突っ張り棒(つっぱりくん)、フィギュアラック 天井つっぱりラック耐震などを推奨。下駄箱食器棚冷蔵庫クローゼット全てのものにフックをつけてフックのかかった状態を習慣化することが大事だそうです。著者のオススメとして防災グッズ 扉開き防止器具 耐震ロック 震護くん 2個入り、ワンプッシュタイプロック、引き戸ストッパー(ニトムズ)自動ガードタイプフック大型家電(照明テレビエアコンピアノ)にスーパータックフィット収納ラクーダ、バンガード カード、ヴァンガードなども紹介してありました。
平成大震災サバイバルBOOK―家族を守る200のテクニック
平成大震災サバイバルBOOK―家族を守る200のテクニック評価は、
実践サバイバル本濃い内容の本です。身近なコンビニ袋を非常時にトイレ変わりに使うスリッパ変わりに使うなどイラストが妙にリアルです。非常用持ち出し品リスト非常用備蓄品リストも便利でした。非常持ち出しリュックに入れておきたいものと災害時に備える7つ道具、選び方のポイントも合わせて掲載してあります。持ち出しリュックに入れておくと良いものは、ラジオ(FMAMが聴ける)雨がっぱ、軍手、タオル、ビニール袋、飲料水、非常食、氷砂糖、チョコレート、くつ下、マスク、アーミーナイフ、救急セット、ビタミン剤、粉末スポーツドリンク、スニーカー、笛、ライター、懐中電灯、トイレットペーパー、乾電池、ウェットティッシュ、現金だそうです。
- 飲料水・・1日3リットル
- 空のポリタンク・・20リットルを2つは準備
- クーラーボックス・・うきわの替わりにもなる
- 缶詰レトルト食品・・火を使わずに食べられるものを3日分
- アルファ米・・電気やガスが使えず米が炊けない場合に便利
- 調味料・・塩砂糖
- 菓子類・・疲れた時に・・
- 卓上コンロ携帯コンロ・・温かい食事は人々w元気づける
- 固形燃料・・コンロとセットで準備しておこう
- プラスチックの皿紙皿が使えないのでラップと共に準備しておくと良い
- 紙コップ・・水を飲む用炊き出しみそ汁を配膳してもらうときにあると便利
- 缶切り・・缶詰とセットで用意しましょう入れ忘れている人が多い
- せん抜き・・アーミーナイフで代用も
- 毛布・・寒さは人を弱らせる
- 衣類・・下着動きやすいズボン靴下
- 寝袋・・避難所となる底冷えするので寝袋は必要
- ドライシャンプー・・水道などライフラインが途絶えるため
- トイレットペーパー・・簡易トイレトイレットペーパーは必需品
- ティッシュ・・女性の場合生理用ナプキン乳幼児の紙おむつ
- ウェットティッシュ・・顔や身体を拭くために
- 鍋・・食材をいためる煮るのに必要
- やかん・・お湯をわかすのに必要
- バケツ・・土砂水荷物などを運ぶのに便利
- キッチン用サランラップ
- カイロ・・冬の避難所で必要貼るタイプが便利
- ビニールシート・・雨合羽かわりに
- 新聞紙・・避難所の床に敷く寒いとき身体に巻きつける
- ろうそく・・暗闇は人を不安にさせるあかりが欲しい
- ガムテープ・・割れた窓ガラスの補強や荷物の梱包に。
- さらし・・包帯やタオル・・ふろしきなどの代用品として
- ゴム手袋・・汚れものを片付けるときに必要
- ロープ・・避難所から荷物をはこびだすときにあると便例
- ペットフード・・人間同様動物も慣れない環境だと不安になる食べなれたペッドフードは必需品。
これからの非常食・災害食に求められるもの―災害からの教訓に学ぶを読んで
個人的な評価は、阪神大震災の被災者の視点で書いてあります。阪神淡路大震災で人命救助にあたった消防署員のアンケートでは冬だったからあたたかいものが欲しかった、備蓄が不十分だったなどの生の声。消防隊員は、救助にあたって当然の任務をこなしながら過酷で絶望的な状況の中で不眠不休で働いています。食事は、腹を満たすだけでなくストレスや気持ちを和らげる効果もあるのだと思いました。
災害経験がない私たちはテレビの映像を通じて救助の様子を見る視聴者に過ぎませんが神戸市芦屋市西宮市には備蓄食料がなく遠隔地から救援物資が届けられても道路が遮断され交通渋滞で被災地に入れないため積み荷を途中で廃棄していくしかない状況もあったそうです。被災地以外の地域では、善意のもと救援物資を送るのが最善だと考えていたけれど熊本地震のときは、すぐに物資を送るだけが最善の方法ではないことを知りました。
中越地震の被災者のアンケートが参考になる
第4章の「中越地震の被災者のアンケート」で、被災者が欲しかった支援として・・情報連絡(電話)水(飲み物)毛布、布団、食料、眠る場所(横になれる場所)暖房、防寒具、トイレ、カイロ、照明などをあげています。ライフラインが止まり家の卓上コンロでご飯を炊いたり不便な環境の中でも工夫をしながら過ごした様子が伝わってきました。避難所では全員におにぎりが行きわたらずケンカになったことなども掲載されていました。
地震直後に必要だったもの1週間後必要だったもの(役立ったもの)と変化すること、落ち着いてから必要なものに衣類、下着、1ヶ月経過するころには、アンパンや菓子パンは食べたくなかった、などの意見とともにマスク、タオル、紙(ノート)現金、防寒具と変化していく回答が紹介されていました。
避難所では、どうしても偏った食事になってしまい体調を崩すこともあり野菜や果物が必要という情報も掲載されていました。東日本大震災で被災された方も話しておられましたが普段と違う食生活とストレスが続くため不眠・便秘などの症状があらわれるそうです。
ライフラインが止まると断水します。飲料水の確保は、給水車によって3日後ぐらいから確保できるようですが自分の家だけ大量に確保できるわけではありません。1人15リットルを2つ程度だそうなので災害食として売られて入る乾パンはパサパサしていて不人気なんだとか。災害を教訓に学ぶべき内容でした。
大震災その時どうする?生き残りマニュアル を読んで
阪神淡路大震災の後に日本経済新聞社から出版された本で地震発生が電車に乗っていたら?エレベーターに閉じこめられたら?帰宅手段は?といった想定をしながらどのように行動するかまとめられた1冊です。専門知識が無い人でも分かりやすい画像や写真が入っており読みやすいのは、新聞社が発刊元だからかもしれません。
1979年の宮城県沖地震をきっかけに建物の耐震基準が強化されたことで普通のビルなら頭を隠せとか全員で大声は無駄とか被災直後は電話が通じなくてもケータイがつながることもあるなど具体的に短かく無駄のない説明です。エレベータにとじこめられたらの頁には、トイレは買い物袋にする・・災害を体験したものにしか想像できない部分まで書いてあります。
「富士山噴火と東海大地震―あなたの生命と家族、財産を守るために」 を読んで
富士山噴火と東海大地震―あなたの生命と家族、財産を守るためにを読みました。個人的な評価は、感想は以下。
富士山噴火に的を絞った本で東海大地震=震源域は、遠州灘と思っていたので「富士山って死火山ぢゃなかったの?」と最初に思いました。富士山噴火についての解説と地震が発生したら大津波が駿河湾一帯を襲うという内容でした。本が出版されたのは、2001年です。東日本大震災が起こる10年も前から「津波」の恐ろしさや注意を呼びかけているのです。著書は、地震予知の第一人者木村 政昭(きむら まさあき)氏。
日本での過去の津波被害
1896年(明治29名)明治三陸地震(M8.1)死者21959名(2011年までは日本での津波災害史上最大といわれていた)
1933年昭和三陸地震(M8.1)死者不明3064名
1944年昭和19年東南海地震(M7.91)死者不明233名
1946年昭和21年南海地震(M8.0) 死者1330名
1983年(昭和58年)日本海中部地震(M7.7)死者104名※犠牲者の殆どが津波によるもの。
1993年(平成5年)北海道南西沖地震(M7.8)死者202名、不明28名※犠牲者の殆どが津波によるもの。
※2010年当時東北地方で地震が発生したら20メートルを超える大津波が発生すると考えられており実際富岡町では21.1mを記録しています。
※30年以内に発生する確率が70%といわれる東海地震、東南海地震、南海地震、広域広範囲に被害をもたらすと考えられています。
東日本大震災発生前に書かれた本なのに予知予言めいた内容
本を読んだ当時は、東日本大震災が発生しておらず過去の津波などの被害状況から書かれたものだと推測できますが富士山が噴火をしたら火山灰が降り農作物が全滅し風評被害が想定されていたり首都圏の水がめがダメになり飲料水が不足する問題から下水道に灰が詰まりトイレが使えなくなる、巨大地震(東海大地震)が発生した場合原子炉がメルトダウン(炉心が溶けること)水蒸気爆発をおこす可能性を示唆しており(チェルノブイリ原子力発電所事故 の被害状況から推測して書かれているのかも?)東日本大震災で発生した福島原発の事故を予言しているような内容です。
地震による大津波が日本列島を襲うことなど想像すらしていなかった自分たち、過去に津波の被害に遭っても年月とともに風化する過去、興味深い1冊でした。面白かったのは、地震の前兆として人間は、頭痛や気分が悪くなり犬は、(雷がなる前のような様子)猫は(子猫を連れ出したり顔洗いをしている様子)ネズミ(いなくなる)、ニワトリ(夜になき屋根の上にのぼる)カラス(騒ぐ)などの異常行動や前兆現象が見られます。
著者の木村 政昭は、地震と火山活動の研究を行っている方で1986年の大島三原山大噴火、1991年の雲仙普賢岳大噴火、1993年の三宅島大噴火、釧路沖地震、1995年年の兵庫県南部地震を事前予測し的中させた人物とか。
高速道路の遮断新幹線の遮断交通機関の麻痺、食料パニック、トイレパニック、
富士山が火山灰をふらすことを前提とした内容には、福島の風評被害を重ねてしまいます。
ライフラインがSTOPし電気ガス水道が止まったときの対処法ややっておくべきこと、飲料水の確保の方法、富士山が爆発したときの被災状況などの解説が興味深い。東海地震は、震源地だけの問題ではありません。主要道路や高速道路鉄道など陸の要地で地震が発生したら関西関東首都圏影響が影響を受けます。静岡、山梨、三重、愛知、岐阜の東海地方の方は一読の価値ありです。
「地震防災のはなし―都市直下地震に備える」を読んで。
東京大名誉教授(耐震工学)の岡田恒男氏地震防災のはなしを読みました。
個人的な評価は、 感想は、以下。
2006年に出版された「地震防災のはなし―都市直下地震に備える」は、阪神淡路・新潟中越などの都市直下型地震を経験してきた地震大国日本が今後発生が予想される発生が予想されている都市直下型地震への対策・対応を解説した本です。「火山噴火と地震の関係」や「地震の予測」「揺れの発生と広がり」など専門的な内容が多く内容は難しく感じました。
2014年の御嶽山の噴火し、登山者58名が亡くなるという戦後最悪の火山災害が発生しました。5段階で設けられている噴火警戒レベル1だった御岳山。(2017年現在御嶽山は噴火レベル3に変更)建築学・地震学・地震工学・防災学など資料をまじえて紹介されています。災害経験が無いと震度6強がどの程度の揺れなのか?耐震性が低い民家では、どの程度傾くのか想像やイメージがしにくいものです。地震だけでなく地割れや土砂災害、山体の崩壊など実際に発生した災害の写真や被災者の生の声を聞いいたりすることが大切だと思いました。
2006年(出版当時)ITで情報を得るように記述があります。スマホやiPhone のアプリInstagramTwitter facebook mixi の活用は必須となっていますがITが一般人には馴染みがない時代の内容としては、時代が追いついているような気がしました。
「緊急地震速報―揺れる前にできること」を読んで。
緊急地震速報―揺れる前にできることを読みました。
個人的な評価は 感想は以下。2007年に出版された本です。緊急地震プログラムは、2011年の東日本大震災を機に修正プログラムが運用されており2015年には、迅速に正確な情報が得られます。問題は、緊急地震速報が正確であるにもかかわらず迅速に行動を起こせないのは災害に対する意識の問題です。地震の揺れを事前に知らせる「緊急地震速報」で確実に正確に迅速に対応することで自分の身を守る意識が大切です。
大震災・災害を生き抜くためのマニュアル本記事一覧
地震 災害が発生する前に 読んでおきたい本
防災の備えに何を準備したら良いかわからないといった声を耳にします。東日本大震災発生以降、女性の視点から被災地や避難所で必要だったモノや役立ったモノ、あるいはなくて困ったもの、あると便利だったモノなど女性の本音もテレビなどでも紹介されるようになり女性が準備したいモノが知れ渡るようになりました。「アンア...