活断層型地震(直下型地震)と海溝型地震の違い、正しい防災意識で家族を守る

活断層型地震(直下型地震)と海溝型地震

岐阜県の活断層

直下型地震とは、内陸部の活断層で発生する地震です。阪神淡路大震災(1995年1月17日)や新潟県中越地震(2004年10月23日)、熊本地震(2016年4月23日)などは、活断層型の地震です。過去の関東大震災(1923年)や十勝沖地震(1952年)東日本大震災(2011年3月11日)、インドネシアのスマトラ沖地震などは、海溝型地震です。

 

東海地震

 

南海トラフ沿いを震源域とした南海トラフ沖地震は、90年から150年毎に発生しています。最近の研究では、3つの震源域が連動も考えられており「数千年に1度の巨大地震」が想定されています。数千年に1度の確率なのでもしかしたら被害に合わないかもしれません。しかし絶対に安全とは言い切れないですし一度発生したら甚大な被害を及ぼすとは明確なので「備え」は必要です。

 

1970年には、今後30年の間に東海地震は必ず発生すると騒がれ新聞やテレビでも不安を煽る情報が発信されました。しかし30年後の2000年までに地震は起こりませんでした。

 

科学者の間では東海地震は幻の地震と皮肉られることもありましたが、2000年には、「今後30年以内に大地震が発生する」と再び話題になり新聞や雑誌でも取り上げられました。2017年2月14日の段階で17年が経過しました。幸い巨大地震は発生しておりません。

 

文部科学省地震調査研究推進本部は、東日本大震災の経験から「今後30年以内に地震が発生する確率を87%」とする発表を行い2013年には、「南海トラフ全域をまとめて評価し、今後30年以内にマグニチュード8 - 9クラスの地震が発生する確率は60 - 70%」との見解をしました。大地震が起きないことを祈りたいものですが備えるのは、自分自身。自分の家族の身を守るのは、自分という自覚を持つことが大切です。

 

2014年9月27日に長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火しました。58名が亡くなり戦後最悪の火山災害となりました。しかし御嶽山は、活火山でありながら噴火警戒レベル1だったために予想外の被害が出ました。火山噴火、地震、地すべり、豪雪、津波、高潮、洪水など自然災害は、予測もつかない形で発生します。人は、自然災害には、逆らえないです。

 

もしものために備えておくこと家族の安全な暮らしは、誰かが準備してくれるものではなく自分の家族を自分で守るという意識を持つことが大切です。


岐阜県は、海がないから大丈夫だろう?という間違った情報(解釈)

岐阜県に住んでいる私は、東海地震=東海地方の巨大地震だと勘違いしておりました。正しくは、駿河トラフを震源域とした(東海地震)=海溝型地震と南海トラフを震源域とした(東南海地震)=海溝型地震をさします。また東日本大震災の津波や原発の被害をテレビや新聞で目の当たりにしたあとも岐阜県の人々は、「岐阜は海無し県だから津波が来ないから良かった」と話していました。

 

海なし県の岐阜県は、津波の被害は無いと思われます。しかし静岡県御前崎には、中部電力唯一の原子力発電所である浜岡原子力発電所 (はまおかげんぱつ)があります。浜岡原発のある場所には、東海地震の震源域があるため東海地震の影響は、震源域周辺にとどまりません。

 

2011年に全面停止した浜岡原発は、安全対策に100億円かけて高さ22メートルの防波堤を完成させています。そして原発が再稼働すれば電気代が引き下げられるメリットがありますが100%安全とはいえないかぎり再稼働に賛成という声は上がらないのです。

東京都(震度5強以下) 新島村、神津島村、三宅村
神奈川県震度5強〜6弱) 平塚市、小田原市、茅ケ崎市、秦野市、厚木市、伊勢原市、海老名市、南足柄市、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町
山梨県(震度5強〜7) 甲府市、富士吉田市、都留市、山梨市、大月市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、笛吹市、上野原市、甲州市、中央市、市川三郷町、早川町、身延町、南部町、富士川町、昭和町、道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、富士河口湖町ここに説明文を入力
長野県(震度5強〜6強) 岡谷市、飯田市、諏訪市、伊那市、駒ヶ根市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村、松川町、高森町、阿南町、阿智村、下條村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村
静岡県(震度6弱〜7強) 静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町、小山町、吉田町、川根本町、森町
三重県(震度5強以下) 伊勢市、桑名市、尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、木曽岬町、大紀町、南伊勢町、紀北町
愛知県(震度6弱〜6強) 名古屋市、豊橋市、岡崎市、半田市、豊川市、津島市、碧南市、刈谷市、豊田市、安城市、西尾市、蒲郡市、常滑市、新城市、東海市、大府市、知多市、知立市、高浜市、豊明市、日進市、田原市、愛西市、弥富市、みよし市、あま市、東郷町、大治町、長久手町、蟹江町、飛島村、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町、幸田町、設楽町、東栄町
岐阜県(震度5強以下) 中津川市

 

マグニュチュード8~9レベルの大規模な地震の発生は、すでに想定されておりいつ発生してもおかしくないと考えられています。地震が発生した場合、震源域を中心とした静岡県全域だけでなく東京都、神奈川・山梨・長野・岐阜・愛知・三重などにも影響を及ぼします。

東海地震は、本当にくるの?

地震の多い国 日本で、地震予知連絡会が発足されたのが1969年。しかし2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を予知することができず・・過去の大きな地震につながる予知が当たったという話は(今のところ)聞いていません。ところが、2008年に放送された「日本列島ココが危ない地震は予知できるスペシャル」の中で森谷武男博士は、ピンポイントで予知したものが・・2008年9月11日に発生した十勝沖地震です。

 

驚くことにマグニチュード7まで予測通りでした。2008年9月1日に森谷博士は、今から9日後ぐらいまでの間に十勝沖を震源域とする(9月12日までに)マグニチュード6の地震が来ますと予想しました。スタッフが2008年9月10日午後1時の時点で確認をとるとマグニチュード6を7に変更、そして実際に2008年9月11日マグニチュード7の地震が発生しました。震源域は、わずかにずれたものの「時期」「場所」「規模」をピタリと的中させたのです。

 

利権がからんだようで森谷博士は、北海道大学をおやめになったようです。2008年の放送ではすでに文部科学省の「地震調査研究推進本部」は、今後30年以内の地震発生予測として以下を発表しています。

 

宮城県沖マグニチュード7.5 99%→東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
東京首都圏マグニチュード7.0 70%
東海地区マグニチュード8.0 87%
東南海地区マグニチュード8.1 70%

 

2016年4月16日 熊本地震

 

、利権がからんで地震予測が発表できないことになっています。

 

大地震の予知は可能なのか?

 

北海道大学大学院地震火山研究観測センターの森谷武男理学博士の地震予知に関するサイトが閉鎖されました。一方では圧力があったのではないかとかんがえられます。閉鎖されたのは、「森谷氏の個人的見解であっても情報を発信することでいたずらに国民の不安を煽る」「パニックに陥るのを避けるため」「混乱が生じるため」といった理由だったようです。

 

森谷武男氏は、2004年〜2009年に北海道・日高山脈で発生した約50回の地震の予知に関わり地震発生の的中率は、100%。地震予知の第一人者でした。「予測が外れて恥をかいてもかまわない。来ないに越したことはないが、来れば人命にかかわる」として情報を発信しないのは、国民への背信行為にあたるというスタンスで情報を発信していました。

 

森谷氏の地震予知は、「観測さえちゃんとやっていれば的中率100%ですよ」と仰っており○○地方で○年以内に大規模な地震が起こるといったざっくり抽象的な予想ではありません。地震が、起こる・時期・場所(半径数十キロ以内の場所)○日前後・マグニチュード○の地震が発生するという予測のたて方です。FM電波に変化をもたらされ大地震の前に異常な電波が観測されるといいます。批判や圧力も多く真偽は、わからないけれど知るべき情報や正しい情報が日本政府によって歪められていることも考えられます。(福島の場合、原子力発電所があったため)放射能漏れがあり数十秒で死亡するといわれている高濃度汚染地帯に『居住可能』とするぐらいですからね・・

A級活断層が3つもある岐阜県

南海トラフを震源域とした巨大地震はマグニュチュード9.0に及ぶといわれています。東海地方は、海溝型地震で津波の被害や原発による予期せぬ事故なども想定しておかなければいけません。淡路淡路大震災(1995年1月17日) 新潟県中越地震(2004年10月23日)は、活断層型地震(直下型地震)で日本列島で発生する地震の多くが内陸型の活断層型地震(直下型地震)といえます。

 

太平洋側には、四国にまたがる地震発生帯(南海トラフ)と駿河湾内の(駿河トラフ)があります。厄介なのは、100年〜200年おきに大地震を発生させる南海トラフ。1944年・1946年に紀伊半島周辺に巨大地震が発生しており2017年で70年以上が経過していることになります。

 

また海溝型地震が発生することで活断層に何らかの影響があることもかんがえられます。岐阜県は、海が無いから津波の心配はないかもしれませんがA級活断層は、岐阜県本巣市根尾水鳥(みどり)地区の根尾谷断層、下呂から中津川市にまたがる阿寺断層、富山県の立山から岐阜県の天生峠にかかる跡津川断層の3箇所もあります。ちなみに活断層には、A級・B級・C級がありA級活断層というのは、1000年あたりの平均的なずれの量が 1 m以上10m未満という定義があります。

地下マグマMAP

2011年3月11日のマグニュチュード9.0の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
2016年4月16日に発生した熊本地震といった大きな地震が記憶に新しいところです。日本は活断層があり東海地方に巨大地震が発生した場合、静岡県、愛知県、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、大分県では、数万人規模の死者が想定されます。
また建物全壊の被害は静岡県、愛知県、三重県、大阪府、和歌山県で数十万棟。浸水被害は、静岡県、愛知県、三重県、和歌山、徳島県、高知県、宮崎県。断水の被害は、静岡県、愛知県、三重県、和歌山、、高知県、京都府、大阪府、兵庫県。下水道の被害は、愛知県・大阪府、兵庫

 

 

 

養老山地東縁

 

日本にある活断層は、およそ2000ヶ所

 

中でも地震を起こす危険性や可能性が高いのが

 

中部地方北海道地方関東地方東北地方だと言われています。

 

 

 

さらに主要活断層は日本全国で160ヶ所におよび

 

四国中国沖縄九州近畿と日本全国

 

地震が起きる可能性が高い国なのです。

 

 

 

北海道から九州までほぼ全域に活断層が

 

網羅しており安全な場所が無いのです。

 

 

 

日本の地震データーは、少なく過去の活断層の活動履歴から

 

データーをとっていりため予知や予測が立てにくい状況で

 

不確実なデーターなのです。

 

 

 

たとえば2008年6月14日に起こった 岩手・宮城内陸地震

 

(M 7.2、岩手県・宮城県で最大震度 6強では死者・行方不明者23人の

 

被害が出たわけですが 計算上では地震となった震源地の

 

活断層がずれる可能性は300年で0%と言われていたのです。

 

 

 

つまり想定外の地震だったわけです。

 

ところが一人予測している人物がいたのです。

 

東北大学院の理学研究科地震噴火予知研究観測センターの

 

長谷川昭(あきら)名誉教授で、「地下の地震を起こす断層の

 

さらに下部深部にマグマがいる・・」との見解を発表しました。

 

 

 

地下マグマと言うのは地下数キロにある高温で液状になった

 

岩石の塊(かたまり)で長谷川教授によると

 

地下断層の直下にある地下マグマが地震発生の大きな原因なのだそうです。

 

 

 

つまり地震の調査予知と言うのは断層帯の地下マグマを調べることで

 

予想が付くもので地下マグマを見つけだすことが地震予測の

 

第一歩になるわけです。

 

 

 

教授は洞窟のような長い横穴地下45メートル付近の調査を行っており

 

特殊な方法で地下マグマの場所を特定し調査に役立てているのです。

 

もちろんこの調査は日本国内でも東北地方に限らず

 

全国1200か所に分布しているのです。

 

 

 

調査の方法は、地震が起こった時点で震源地から見て

 

地震の揺れを調べ一部揺れの少ない地点を

 

震源地から斜めに結んだ地点が

 

地下マグマの存在する場所と考えられています。

 

 

 

同様に複数の調査地点からのデーターを取ることで

 

地下マグマの場所を特定できるのです。

 

活断層直下の地下マグマはマグマでは無く

 

マグマを固定させる水がキーワードとなり

 

それが内陸地震のメカニズムになっています。