「ありがとう」の一言で認知症介護をもう少し頑張ろうと思った

今日は、とてもうれしいことがありました。ディサービスの職員さんが「誰に感謝のことばをいいますか?」という質問に義母は「お嫁さんにありがとう」といったそうです。うれしくて涙が出ました。

認知症の介護には、終わりはありません。私は、幸せものだと思いました。義母は、ディサービスがおやすみの日は、「ディサービスに履いていく靴下が一足もないから買い物に連れてって」とお願いにきます。「シャツを買いたい」「つっかけを買いたい」「ズボンを買いたい」「線香を買いたい」「梅漬けを買いたい」など日によって買いたいものはいろいろです。子どもが母親に甘えるみたいに、とりあえず何でも私のところに来ます。義父もいるのに、とりあえず私のところ。こちらの仕事や都合は、関係なく。「ちょっと待つ」ができないから(面倒なので早く都合つけて買い物に連れていきますが)振り回されてる感1000%です。せっかく買いにいったのにベッドの横に新品の靴下の在庫が出て来るし。今、私はお片付けをしているので在庫の残り数がやたら気になるのですが義母は、真逆。あってもあっても買い続けます。これも認知症の症状の1つです。

高齢者

「一足もないって言ったのにな・・」と徒労に終わるとやっぱりストレスです。食べ物も着るものの日用品もすべてがこの調子。私が、本家(ほんや)の荷物をお片付けしても義母の住んでいる部屋は物で溢れかえっています。私でも片付けられないというか・・死ぬまで構うことができない領域です。床に嘔吐物のついたシャツが落ちていました。そういうのを拾ってくるぐらいでどの程度、足を踏み入れていいのか悩める問題です。

限界集落に近い田舎に住んでいるので買い物に行くったって片道小一時間かかってしまいまあてにされるのは、ありがたいことでもあり重いことでもあり。私の人生このまま介護で終わっていくのかな・・と思っていたタイミングだったのでうれしかった・・うれしかった。ありがとうの一言であと3年位は、頑張れる気がしました。なんかストレス溜まりすぎて毒吐きブログ担っている気がするけれど。

エンディングノートに介護の希望を書く

エンディングノートには、介護や告知・延命治療や献体にたいしての考えを記しておくことができます。延命治療や献体に関しては、親子でいつも意見が分かれます。母親の立場で考えると子どもには、死んでほしくないしずっと生きていて欲しいのだけど(延命治療で)子どもは、医療費かかると家に迷惑かかるから・・とか言ってるし。献体に対しても真逆で反対と賛成に分かれます。介護も家族にお世話をしてもらいたいのか?施設や病院で介護をお願いしたいのか、ヘルパーをお願いしたいのか?家族に判断を委ねるのか?また介護のための費用は、用意しているのか?年金保険(個人年金)があるかないかでサービスが利用できるかどうか決まってきます。

自分が介護されるときお金がないと困ると思った

平成24年の段階で7人に1人だった認知症患者は、高齢化社会で5人に1人の時代もくるといわれています。義母は、段取りが組み立てられない「アルツハイマー型認知症」です。アルツハイマー認知症に細かい脳梗塞がいっぱいあるのだそうです。だから見当識(けんとうしき)が保たれているときや認知症になる前の記憶は、しっかりしています。同じものをいくつも買ってしまうのは、数の概念や理解能力・判断能力が極端に劣っているからです。昔からその傾向はありましたが、洗濯や料理を並行して進められません。こういうのを実行機能障害というそうですが、もともとの気質+日常生活と認知症の症状が加わったことで??意味もなく立ち歩くなど不可解な行動や言動が見られるようになります。通帳も財布も(お金の管理)もできなくなりました。最初は、ディサービスに行くことを拒否していた義母ですが、このままでは、私や義父が介護ストレスで潰れてしまう・・そう思い半年かけて説得しました。1週間に3回通って1万9000円弱。老後、介護サービスを利用するにも年金から支払いとなると大きな負担になります。でも義母は、個人でも年金をかけていてくれたので引き落としされても安心です。ディサービスを利用するようになって家にいるときより刺激があるせいか少しは症状をくいとめられているような気がします。老後のことって今から準備したり考えておかなければいけないなと思いました。

お金では、変えられないもの

義母の場合、1週間に3回(月・水・木)とディサービスにかよっています。ディサービスに行かない火曜日と金曜日・土曜日・日曜日は、混乱し問題行動があらわれます。ディサービスに通う日常生活にも慣れてきたので利用回数を増やそうと思っています。理想は、毎日なんですけどね。利用できるサービスは、利用して認知症の介護ストレスを溜めないようにしなければいけません。今日のように「お嫁さんにありがとう」なんてうれしくて涙が出ます。お金では変えられないものがあるな~と思いました。

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    西ちゃん押入れを改造したパソコン部屋でレビュー記事を得意とするブログを書く人、地元ライター
    岐阜県田舎村在住ブログ歴15年のブロガー。押入れを改造したパソコン部屋が私の仕事場♪当ブログは2016年8月に開設。 整理整頓が苦手で片付けられないまま一生終えそうだったけど、家族の葬儀をきっかけに、暮らしを整えるようになりました。カメラ、食べ歩き、ウォーキング、ラコニック手帳を愛する50代。 詳しいプロフィールはコチラ