義母が認知症の診断を受けたのは、1年前。「脳梗塞の後遺症が無いか調べに行くよ」と病院に連れて行きました。認知症の「に」の字も言わずに受診させましたが症状から「認知症だろうな」と思っていました。検査後病院の先生から、「○さんあんたいつから呆けてるの??」と本人の前で告げられギクッとしました。曜日を間違えたり用事を忘れる家族に対して「認知症かよw」と突っ込みをいれる私ですが、認知症の本人に対しては、「認知症かよ」とは言えません。笑。
認知症の人には、周りの人とは違う時計が動いてて秒針が進んだり遅れたりします。進行のスピードを遅くすることはできても治ることはありません。多大な期待は、持たないことが1番です。真夜中寒いのにディサービスの車が迎えに来るから・・と待ち続ける。昼夜逆転しみんなが寝る時間に起きてくる。自分がどのように行動したら良いかまったく組み立てられないようです。
認知症の行動あるある
朝食を運ぶと、義母からうん○臭っぽいニオイが漂ってきました「オムツ見ようか?」と聞くと「出てないと思うよ」と義母。でもお尻を見てみるとやっぱりモコモコと出ていました。本人は、何度漏らしても漏らしたことを覚えていないのでオムツではなくパンツを履こうとします。濡れてても漏れてても汚れて臭うという感覚は、本人にはありません。認知症の自覚はなく自分はしっかりしていると思い込んでいます。買い物に行くと家にあるのに買い続ける・・お金にも食べ物にも物にも異常にに執着しくどくどと同じ話を繰り返します。特に金銭や通帳には、異常にこだわります。怪しい業者が何度家に上げたことか?仏壇を売りにきた人、印鑑を売りに来た人、表札を売りに来た人。帰ってほしいと懇願しても居座られ警察に来てもらったこともあります。
回転寿司の出入り口がわからなくなる。トイレのカギを閉めてトイレから出られなくなる、目の前の車に戻れない。鍋を焦がす。でも絶対に焦がしたことがない。と言い張る。本家(ほんや)と隠居をぐるぐる徘徊(本人は何をするかわからなかったり忘れてしまっている)同じことをやり続ける。直前にいわれたことばが思い出せない。すべて認知症のあるあるかもしれませんが、義母に見られる症状です。
介護者が認知症を理解していないのが問題
認知症の介護をしていると自分側の困ったことには、目をむけやすいけど認知症本人がどうしてそのような行動をするのか理解不能なことが多いものです。
私が嫁にきたときからずっと義母は、何かに怒っていました。私に対して怒るというより義父や曽祖母に対して常にイライラをぶつけていました。怒りの沸点が早くそんなこと受け流せば良いのにと思うことも頑なで柔軟な考えができない人でした。女なのに料理もしないし家での役割を果たさないので「男」だと思おう!と意識を変えたりしていました。ただ・・義母は、よくある嫁姑のように私の悪口を近所の人には言わなかったのでやっぱり「男」らしい人でした。
amazonのほしい物リストから届いたプレゼント(5回目)
amazonの欲しいものリストを公開したた次々と贈っていただいた「私のほしいもの」
そして今日もamazonの箱が届きました。ドキドキしながら箱を開けてみたら私が、読みたいと思っていた1冊の本が入っていました。
それが認知症「不可解な行動」には理由があるという本です。本屋で立ち読みしたわけでもないし、中身の内容はレビューで確認しただけですがとても勉強になる1冊でした。タイトルや表紙のインパクトで衝動買いしてしまい中身を見たらたいしたことが無かったというガッカリという経験はありませんか?私は、ときどきあります。でも・・この本は、スゴク良かったし認知症介護で疲れている人や「なんで」「どうして」と思っている人向けの1冊です。
午前中に読み切って、夕方爺さんに本の内容を話しました。うちの場合、より複雑で認知症の問題行動や不可解行動に頭を悩まされ家族にしかわからない部分を爺さんと分かち合い痛み分けしながら介護を続けています。ついつい自分の介護の苦労ばかりに目を向けてしまい嘆くかあきらめるか・・というかんじになります。認知症の義母は、隣近所や自分の弟妹、自分の息子(義弟)、ディサービスの職員さんを前にするとやたらしっかりした受け答えをするので認知症といってもしっかりしているといわれると逆に傷つきます。
そんなつもりでいわれているのではないのだろうけど身内だから親戚だから兄弟姉妹だから職員さんだから理解して欲しい部分を理解されない苦しみやもどかしさがあります。また田舎ならではのご近所付き合いのなかで「噂」や「詮索」は、ついてまわりガラスの心は深く深く傷ついてしまいます。事件は現場で起きているというか・・家の中で介護していると発狂しそうになる「しっちゃかめっちゃか」状態です
だけど介護される側のことを理解すると自分の気持ちが軽くなりうん○漏らされるくらいなんだ?金や食べ物に異常に執着するぐらいなんだ?と思うことが出来ました。もしこの本を読んでいなかったら介護の苦労ばかり重くのしかかっていたと思うのです。本を読みなら義母は、弄便【排泄物をいじる】するわけではないし便を食べるなどの異食行動が見られるわけではないな~と低いハードルを超えられたら気持ちが楽になりました。・・自分なんかまだまだ序の口だし世の中には、もっと大変で壮絶な介護を続けている方もおられるので私なんかまだまだ甘いと思うことができました。
本も勉強になったけどチロルもうれしかった!!
チロルは、1つも食べていません。今はまだ飾っています!!好きすぎて嬉しすぎて!!
まだ口にできません。好きなアイドルが家に遊びに来たのに、緊張のあまり何もお話できない感じに似ています。でも介護で疲れたと感じたときに1つ1つ感謝しながら頂きます。チロルチョコが大好きな私は、チロルチョコを見かけると必ず2個~3個買うようにしています。子どもたちは、「そんなに好きなら箱買いすればいいのに大人なんだから」といいます。2個~3個と決めているのは、私なりのチロルへの流儀です。笑。
1つ食べたらもう1つ食べたくなるのは、確実で30個あったら30個食べたくなる!それがわかっているから自分で買うことをためらっていました。チロルチョコの甘い誘惑に負けない自信がありません。いや・・たぶん甘さにノックアウトされるだろう?という妄想するだけでも気持ちが昂ぶるこのかんじ。こういうのをお正月とお盆が一緒に来たっていうところでしょうか?しかしながらチロルと認知症の本を一緒にお贈りくださるナイスなセンスにノックダウンしている次第でございます。
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