モリサワのUDデジタル教科書体がWindows10に採用されるというニュースが駆け巡ったのが2017年10月17日。以来当ブログでは、モリサワのUDデジタル教科書体をブログでも多用していました。
しかし・・2021年現在、人気の和文フォントは、游ゴシック、Noto Sans JP、ヒラギノ角ゴ Pro W3、こぶりなゴシック(モリサワ)など。どんなフォントが流行るのか分からないものですね~~
目次
ユニバーサルデザイン(UD)のフォント
モリサワのUDデジタル教科書体を使い始めた理由は、UD(ユニバーサルデザイン)フォントが、目の不自由な人や、より多くの人が読みやすく、誤読されにくいように考慮した書体だからです。
「UDデジタル教科書体」UDはユニバーサルデザインの略
「UDデジタル教科書体」のUDはユニバーサルデザインの略です。UDデザインフォントは、誰が読んでも文字のかたちがわかりやすく文章が読みやすく、読みまちがえにくい書体です。ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)の人でも読みやすいとされています。
弱視やディスレクシア(読み書き障害)のかたにもモリサワのUDデジタル教科書体(フォント)は読みやすい書体なのです。
50代になってから濁点なのか、半濁点なのか、300円なのか、800円なのか、細い文字だと読みづらく目を凝らさなければいけないことが増えました。文字の形が分かりやすく読み間違えにくいのは誰にとっても見やすい文字といえます。
日本でも代表的なフォントメーカー モリサワの書体
UDデジタル教科書体は、日本第1位のフォントメーカー株式会社モリサワのモリサワが配布しているものでモリサワは学参フォントとして知られています。
ゴシックや明朝体をベースにした。学習指導要領に準拠した教科書に使用される文字を扱っているので非常に読みやすいのです。
フォントメーカーは、モリサワの他に、フォントワークス、ダイナコムウェア、イワタ、モトヤ、タイプバンク、ムトーアイテックス、株式会社SCREENグラフィックソリューションズなどが有名。
UDデジタル教科書体を使うメリット
UDデジタル教科書体がゴシック体や明朝体より優れている点は、「可読性に優れていること」です。
UDデジタル教科書体は、ゴシック体や明朝体の流れを汲むフォントで、教育現場で硬筆やサインペンでの書き方の違いを教えるときに伝えにくい書体です。
大半の子どもたちは、それらの変化にも適応し読み書きを覚えていくのですが読みにくい、書きにくい、分かりにくい書体ともいえます。
その点、丁寧で読みやすい手書き文字のような柔らかさを持ったのがUDデジタル教科書体です。
かたすぎず、柔らかすぎず・・読みやすいですよね。
フォントの特徴と違い
日本語の漢字フォントは、数が限られています。明朝体は、女性らしいイメージ。ゴシック体は、ゴツゴツしていてアンバランス。ですがロゴなどで使うとハッキリとしたインパクトがある書体です。
メイリオや游ゴシックは、読みやすいので使う機会が多いのですが「MS ゴシック」と「MS P ゴシック」は名前が似ていますがPが付いているのは等幅フォントで間隔が自動調整される書体なんですね。
ゴシック体や明朝体の、「しんにょう」を見ると省略されています。
ゴシック体は、隷書体(れいしょたい)の流れを汲んでおりWindowsXPから標準搭載されるようになった日本語フォントで縦画と横画の太さが均一で角ばった力強い印象で大見出しなどに使われることが頻度が高い書体です。
明朝体も隷書体(れいしょたい)の流れを汲んでいますが、小見出しや広告「鉄道(駅や車両)で使われることが多い書体ですが「しんにょう」は、ゴシック体と同じように省略されています。
メイリオ(Meiryo)は、Windows Vistaから標準搭載されるようになった日本語フォントで明瞭(めいりょう)が名前の由来で語源です。WEB サイトで使われる事が多いフォントです。メイリオの「しんにょう」も明朝体やゴシック体と同じように省略された形をしています。
それぞれのフォントの特徴を知った上で使い分けると良いんですね。
游書体(ゆうしょたい)も人気
Windows8.1から導入されるようになった游書体は、有限会社字游工房(じゆうこうぼう)のフォントです。東京書籍と共同開発されたフォントです。
メイリオより可読性が高く読みやすい文字で人気が高くゴシック体よりメイリオのほうが柔らかい印象を与えるのでホームページ制作で使う人も多い書体です。
個人的には、ゴシック体より明朝体、明朝体よりメイリオ、メイリオより游書体、(游ゴシック(や游明朝)、游書体より見やすくなったのがUDデジタル教科書体と思います。
Windows10に移行することは必須なので、フォントの指定するなら游書体やUDデジタル教科書体が読みやすいです
游書体の読み方
游書体の読み方は「ゆうしょたい」と呼びます。「さんずい」に「あそぶ」という漢字の「しんにょう」がない漢字を書きます。游ぐ(およぐ)という意味があります。普段は、めったに使わない漢字です。
そのほか、実印や銀行員など印鑑に使われるのが篆書体(てんしょたい)、印相体(いんそうたい)、吉相体(きっそうたい)。認め印に使われるのは、古印体(こいんたい)、行書体(ぎょうしょたい)隷書体(れいしょたい)なども読みにくい書体かもしれないですね。
縦書きにしたときも読みやすくなっているのがUDデジタル教科書体です。微妙な違いですが、特定の人々、弱視やディスレクシア(読み書き障害)の人だけに見やすいというより、誰にでも見やすくなったのが最大の特徴です。
読みやすくなると学力や集中力向上につながると思うんですね。テレビでUDデジタル教科書の紹介を見ながら購入を検討していた私ですがWindows10に標準搭載されたので買わなくても良くなりました。
手書き文字フォント
京風子さんの手書きフォント「なつめ文字」をインストールして使っていましたが「しんにょう」は、、游書体よりUDデジタル教科書寄りの文字です。手書きフォントなのでくだけた印象ですが読みやすいです。
「あんず文字」(手書きフォント)をインストールしていました。「なつめ文字small」のほうが、ゴシック体、明朝体、メイリオと比べると、視認性が高く見みやすい文字です。漢字の収録数が多いこと、無料なこと、手書きならではのリラックス感が良い点であんず文字よりくだけていない印象があります。
伝えたいイメージをフォントで伝えるとともに読みやすさが加わればブログもホームページへの滞在率も高まる気がするんですよね。
有料のフォント、無料のフォントがある
フォントには、有料フォントと無料(フリー)フォントがあります。デザインの仕事をしているような場合、有料フォントが必要になりますが・・フォントのライセンス料金は驚くほど高いんですよね。
- こぶりなゴシック(モリサワ)(有料)
- 游ゴシック体ファミリー(字游工房)(有料)
Windows(OS)に標準搭載されているフォント使うか商用利用可能な無料のフリーフォントをダウンロードして使います。
少し前に流行った書体を使い続けるのはダサい印象になりますしブログのロゴデザインなどは随時見直すと良いと思います。無料でも探せば個性的なデザインのフォント、漫画風のポップなフォント、イラスト(絵)が表示されるタイプがあるので探すと楽しいですよ。
平仮名、カタカナ、漢字が揃っているフォントが便利
フォントにも流行り廃りがあるので、時代に合わせて導入すると良いですね。JIS水準といって日本工業規格が定めた漢字の規格・・JIS第1水準は日常生活で使用頻度が多い漢字を収録しているので、できればJIS第1水準(2965文字)JIS第2水準の漢字(3390文字)収録されているフォントが便利です。
ちなみにJIS第3水準(1259文字)、JIS第4水準(2436文字)となります。2021年現在、Instagramを見ると明朝体フォントやゴシックフォントが人気なので必要であれば無料で商用利用可能なフォントをインストールすると便利です。
以前は、手書き日本語フォントをインストールして使っていましたが今は、モリサワのUDデジタル教科書体を手書き風に使っています。
セリフ体とサンセリフ体、太さ細さ、大きさ小ささ、スタイルの類似したフォントをバランスよく組み合わせるとデザインは楽しくなります。
魅せる文字と読ませる文字は意識して使い分ける方法、イメージに合うフォントを取捨選択が理解できる1冊
モリサワのUDデジタル教科書体の人気が上がるに違いないわ~