子どもの頃は、親は私を放置していたので読書感想文も自由研究も自力で終わらせるしかありませんでした。読書感想文は、まだしも自由研究は親が手伝わないと無理だろうという作品が夏休みのあとには並んでいたことを思い出します。
私は、周りから「子どものころ読書感想文で選ばれてたでしょう」といわれます。中学校から、日記を書くようになり何かを書いて表現することが好きになったことも関係しているかもしれません
手紙を書くのも好きだしブログを書くのも好き(あとから読み返すとこっ恥ずかしいけど)。
目次
中学校最後の読書感想文
だから子どもたちが、どんな書き方をすれば読書感想文に選ばれるかコツみたいなのをつかんできました。
中学3年生(下の子)の読書感想文が終わりました!!中学校最後というか・・人生最後の読書感想文になりそうです。学校の先生に「読んだ本持ってきて」と言われたので、もしかして短編集を読んだのバレたかな?
重松清さんの作品は読書感想文にむいている
重松清さんの作品は、読書感想文にむいています。なぜなら子どもにも大人にもあるコンプレックスの部分を自分のことに置き換えて書くとスムーズに読書感想文が書けるのです。
我が家は、親子で会話をしながら一晩で読書感想文を終わらせることに成功しましたよ。小学校でも中学校でも国語の苦手な子はいます。
でもそれはアスリートでいえば筋肉の使い方が器用ではないだけで、会話をしながらこの筋肉を動かすといったことを理解すれば繰り返すうちに動くようになるんですね。
うちの子は国語が苦手でコミュ障みたいなところがありますが会話を引き出していくと大人顔負けの表現を繰り出してきて驚かされます。うちの子が出来るという話しではありません。
親は、タイミングよく褒め褒めシャワーを与え続ければどんどん素晴らしい表現がでてきます。
そういうのを「これ良い表現」「いいね」と言いながらメモしておいてあとでつなげれば良いよ!と声をかけると次から次へと頭の中のコトバの糸を繰り出してくるんですね。
重松清作品の選び方
重松清の本は、「いじめ」や「コンプレック」がテーマになっています。
自分に置き換えて読書感想文を書きやすいのですが・・最初に本屋さんで手にとって自分の経験と少しでも重なるのを選ぶといいんですね。主人公とまったく同じ経験でなくても良いので、最初の選び方が重要。
重松清の本で、クラス全員からいじめられているといった内容は、(いじめの経験が無いと書けない)でも、どもるがテーマになっているなら、どもったりしなくても人前で話すのが苦手など自分のコンプレックスをまじえて書くことができます。
大事なのは、自分のダメな部分を読書感想文で さらけだすこと。学校の先生の心情に訴えかけるのです。うちの子は、(こんな事書いたら恥ずかしいとかおかしくない)というのですが・・自分のダメな部分やコンプレックスになっている部分を読書感想文の真ん中あたりにもってくれば、ぶっちゃけ作文用紙は面白いようにすすんでいきます。(自分のことだからね)
反対に自分の状況と違い過ぎる本は、NG。だから最初の立ち読みで読書感想文にふさわしいかどうか、選ぶのが大事。たくさん読まずにサラサラっとで良いのです。
想像で書くと文字が埋まりません。
レビュー記事と同じなんですね。例えば1つのガジェットを使っている人は、色々な角度で感想が書けます。でも使っていないと想像力をふくらまして書かないといけないのでガジェットの仕様を延々と説明しがちなんですね。
だから少しでも自分の子どもと重なる作品をテーマに選ぶと良いんですね。
短編集なら読書嫌いにおすすめ
重松清の本は、何編かで成り立っている短編集なので丸と一冊読まなくても済みます。
真夏の宿題を片付ける時間が無い親子にピッタリです。
真夏の宿題に追われ読書感想文を夏休みが終わる前日に慌てて片付けなければいけない親子にピッタリです。
短編集の中から、どれか1つを選べば良いので簡単です。
活字嫌い読書嫌いな子に1冊本を与えたっても読むはずがありません。
私なら読まないでしょうね。短編集も深く理解する必要はありません。ダイレクトに1編だけ読ませるほうが取り組ませやすいです。
読書感想文の本の選び方
うちには、ほとんど本が無いので「何読む?」と聞く前に、家には重松清の本しか無いので書店に行っても重松清の本を選びます。
重松清さんは、小学校の時の国語の教科書に載っている「カレーライス」の著者で・・うちの子は、カレーライスの話がすごく分かりやすくて好きだったみたいです。
重松清に限らず子どもが国語の授業で面白いと思った作者の本を選ぶのもありです。国語が苦手でも、このひとの話は面白かったな・・ぐらいの感覚で選ぶ本を探す糸口を見つけるんですね。
どういう理由で本を手にとったか
「どういう理由で本を手にとったか」を書くと読書感想文の書き出しがスムーズです。国語の授業で習った作品の○○の本だったので興味を持ちました・・とか・・そんなかんじ。時間が無い中、全部読むのは非効率なので、とにかく全部真面目に読もうとしないことです。
1場面だけでも心に響いたら、それを膨らまして書くと良い文章が書けます。
最後のしめ
最後のシメは、前向きな終わり方にしましょう。主人公がどんなに劣悪で・・自分自身のコンプレックスをさらけ出しても最後の最後に学びがあり気付きがあり前向きな明日にむかって・・という終わりかたでしめれば完璧です。
過保護な親
私は、過保護な親なので、最初から最後まで音読して読み聞かせました。中学3年生にもなって過保護!手伝うなんて!という声が聞こえてきそうですが、保育園や低学年のとき絵本を読んでやるのと同じ感覚なんですよね。
でもうちの子みたいに国語が苦手な子は、話しながら親子の会話の中から子供の表現力をグイグイ引き出してあげたほうがうまくいきます。
本を読みながら
本を読みながら自分の感想をはさんだりします。子供には、「これって意味分かる?」とか「こういう状況だったらどう思う?」「○○だったらどうする」と聞いていきます。
そうすることで子どもは自分の思いを表現しやすくなります。
読書感想文は、構成、文章力、表現力の総動員なので文章としては、かなり高度な技術です。そして読書感想文に正解はありません。また、本をしっかり読み込むべからず・・というのは、学校の先生は読み手が、本に書いてある正しいことを確かめるための読書感想文ではないということなんです。
自分が感じたことを思いっきりデフォルメしてふくらまして書けば原稿用紙4枚分なんてあっというまですよ。
「すごい良い表現だね」「冴えてるね」などと褒めて引き出していきます。
スイートホーム
うちは重松作品のスイートホームにしましたよ。ワンオペな家庭で、お母さんが仕事を辞め専業主婦になりお父さんは仕事をして子どもは放置というありがちな話です。専業主婦という設定は、少ないかもしれないですけど。
子どものことで夫婦(お父さんもお母さん)も先生も悩む話が父親目線で書かれているんですね。
ネットの感想文ってどうなの??
ネットの読書感想文、あらすじってどうなの??と読んでみたらどのサイトも似たような同じ文章でした。過保護に読み聞かせたりすると批判されそうですがネットの読書感想文丸写しするよりマシです。
親子で話しながら読書感想文を書くことで、読書感想文の文章パターンや書き方のコツが子ども自身にも理解できてくるはずです。主人公の経験と自分自身の経験をどこまで引き出せるかが大事なことです。
高校生になってから読書感想文好きになったのは学校の先生が面白いと褒めてくれたからです。
もし小学生のときに褒められていたら、人生変わっていたかもしれません。
読書感想文の本を読むのに1時間半。書くのに1時間半で一晩で終わりました。普段中学3年生の子どもとは、ほとんどおしゃべりをしませんが、親子で会話もできて楽しかったです。
読書感想文は、夏休みの宿題の中でも「大物」です。大物を退治できれば夏休みは終わったも同然です。笑。
子どもと会話をしながら子どもの感想を引き出せば良い文章が書けるよ!