うらぼん(盂蘭盆)は、旧暦の7月13日7月14日7月15日7月16日の4日間。現在の暦では8月中旬がお盆にあたります。実家、飛騨高山のお盆は8月13日、14日、15日でしたが嫁ぎ先のお盆は、8月1日、8月2日、8月3日の3日間で全国的に珍しい時期に行われます。同じ岐阜県内でも所変われば品変わるというのです。

先祖精霊を供養するお盆
お盆は先祖精霊を供養する日です。ところで「お盆」って何??突き詰めると何事も不思議な言葉が多い日本語ですが「お盆=休日=道路が混雑する」というイメージぐらいしかありませんでした。調べたみたら盂蘭盆は、梵語で「逆さに吊るされる苦しみ」の意味があるようです。
日本語のセリフではありませんが漫画動画です。視聴するとストーリーがわかりやすいかもしれません。
「盂蘭盆(うらぼん)」=「裏盆(うらぼん)」?
お盆は、地獄で逆さ吊りにされる苦しみから救うのが「盂蘭盆会」のはじまり。「盂蘭盆(うらぼん)」と読むので「裏盆(うらぼん)」と書くと思っていました。「表盆はいつなんだ?」は大間違いなんですね。笑。盂蘭盆は、サンスクリット語の「ウランバナ」(ullambana)が語源です。
盂蘭盆=「つるされる」「逆さ吊り」
木蓮には優しかった母親ですが、餓鬼の世界に堕とされていた理由は、物欲が強く周りに対しての思いやりに欠けていたためです。目蓮は、お釈迦様にどうしたら救えるのか相談しました。お釈迦様は、「産んでくれた父母と過去七世の父母のためにお経を読むこと、僧侶たちの修行が終わる旧暦7月15日に百味飲食を供えるよう」諭されました。目蓮は、お釈迦様に教えられたように周りに施すことで餓鬼の焦熱地獄に堕ちた母親の罪は解かれ極楽へといくことができたそうです。
六道とは?
人間が生前の善悪によって行きめぐる六つの世界を六道といいます。餓鬼とは常に飢えと乾きに苦しむもののこと。閻魔王の住む閻魔王界が、餓鬼の住処。
- 天道(てんどう、天上道、天界道)苦しみが無い世界。
- 人間道(にんげんどう)人間が住む世界。苦しみが続くだけでなく楽しみもある世界。
- 修羅道(しゅらどう、阿修羅道とも)阿修羅の住む世界で怒りや苦しみが絶えない世界。
- 畜生道(ちくしょうどう)牛馬など畜生の世界(ほとんど本能だけで生きている)
- 餓鬼道(がきどう)食べ物を口に入れようとすると火になり飢えと乾きに悩まされる世界=施餓鬼(せがき)は餓鬼を救うために行われる。餓鬼は常に飢えと乾きに苦しむ。閻魔王の住む閻魔王界が、餓鬼の住処。
- 地獄道(じごくどう)罪を償わせるための世界
お盆の施食供養
毎年、お盆の時期に施食供養に行きます。お寺の檀家の先祖代々の精霊の法要です。一律3500円茶封筒に入れて受付に出すようになっています。曹洞宗のお寺では、「施食」を行うのが一般的です。飢渇に苦しむ餓鬼に食事を施すという意味があります。

飲食を施す会を「施餓鬼会」「施餓鬼」=「餓鬼に施す」という意味があり食事を施して
拝んでもらったあと、フルーツゼリーとお塔婆をもらって帰ります。毎年恒例の「施食供養」とは別に亡くなった婆さんの「つけ施食法要」にも行ってきました。こちらは、「新亡諸精霊(新しく亡くなった人)」を拝んでもらうものです。
お寺のお布施の金額
お寺から配られる寺報を何の気無しに見ていたら特志の欄がありました。四十九日法要で拝んでもらったお礼をお出しします。葬儀会社の人に聞き相場と同じ「金伍萬円(5万円)」を包みました。
他の方の金額を見たら「金壱萬円(1万円)」「金参萬円(3万円)」「金伍萬円(5万円)」「金七萬円(7万円)」「金拾萬円(10万円)」「金二拾萬円(20万円)」「金参拾萬円(30万円)」と幅がありました。でも葬儀会社の人がいわれたように「金伍萬円(5万円)」が多かったです。中に「弐阡円(2000円)」という人がいたので爺さんに「こんなに少なくて良いの?2000円って」と聞いたら「金額は決まっていないよ。うちの場合は、相場の四十九日法要、一周忌法要、三周忌法要はも5万円」と言っていました。
「つけ施食(せじき)法要」には、大体一軒に1人出席している家が多かったです。つけ施食(せじき)法要のお布施の相場は、3000円~5000円です。こちらは、相場の5000円持っていきました。「つけ施食法要」は拝んでもらった あとに、簡単な食事が用意されています。
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