田舎は自宅で法要を行うことが多いのですが自宅以外にお寺、葬儀会館などを借りる人もいますよ♪
身内だけの三回忌法要にかかるお金【費用】
わが家の三回忌法要で実際にかかった金額【費用】の10万円でした。細かい内訳は以下の通りです。
- お布施・・5万8000円(お礼5万円、御膳料5000円、塔婆料3000円)
- 家族でランチ(一人1000円×7人分)・・7000円
- お饅頭+お団子+和菓子・・5000円
- 果物、漬物、野菜・・2000円
- 修証義(経本)5冊×500円・・2500円
- お花・・5000円
- 仏具仏器・・1万5000円
- 花瓶(一対)・・5000円
お布施【金額の相場】
法事のお布施の相場は3万~5万円、御膳料5000円、塔婆料3000円。
地域によってはお車代を渡すところもあるようです。金額の相場、袋の表書き、袋の種類は地域や宗派によって異なります。事前に確認し準備しておきましょう。
お布施を載せる長方形のお盆もあるとスマートですよね。
食事にかかる費用
「まん防」発令中だったことと身内だけだったので食事も簡単に1000円ランチで済ませました。親族が一同に集まると、食事にかかる費用は結構かかります。人数やお店でも違いますが20~30人で20~30万円程。ちなみ今回残念がっていたのはビールが飲めなかった、うちの旦那。
あわわ~~「まん防」って、ビール飲めないの~
(※岐阜県 酒類提供の自粛要請のため)
家族のみの法要でも礼服がふさわしい
また、今回やらかしたのが半年ぶりに帰ってきた長女。
お母さん、家族だけで法事って言ったから着るもの何も持ってきてないよ~
なんてこと!家族だけでも法事のときは黒なんだよっ!!!わかった!!?
私の中では、法事=黒の礼服は常識だったので、言わなくても分かるでしょう!と思い伝えていませんでした。家族のみの法事でも黒の礼服がふさわしいです。結婚式に平服で・・と書いて真に受けちゃいけないのと同じです。
- 通夜
- 葬儀
- 初七日
- 四十九日法要
- 初彼岸
- 初盆
- 一周忌法要
- 三回忌法要
地域や地区、家々で微妙に違いますが、私が住んでいるあたりでは通夜葬儀からの流れは以下のようになっており、和尚様が拝むのは通夜、葬儀、四十九日法要、一周忌、(三回忌法要)となっています。
私が住んでいる地域では四十九日法要、一周忌法要までは親戚の方をお呼びし和尚様に拝んでもらい三周忌法要から、身内だけで拝む家が多いです。
自宅での法要で必要な仏具
仏器、仏具の値段はピンきりです。
法事のタイミングで少しずつ整えていけば良いですよね。
仏壇まわりの商品は値段が高いので初七日、四十九日法要、初彼岸、初盆、一周忌法要、三回忌法要などのたびに1つずつ買い揃えていきました。
わが家で揃えた仏膳や仏器、仏具をご紹介いたします。
① 和尚様の御前座布団 【1~3万円】
和尚様が座る仏前座布団(御前座布団=おまえざぶとん)は、派手な色目の緞子(どんす)や金襴(きんらん)と呼ばれるもので、普通の座布団より一回り大きいものです。コチラが緞子(どんす)。
そして金襴(きんらん)です。
でも私・・数年前に・・ただの派手な座布団(自分の趣味に合わない)と思い処分してしまったんですよね。バカでしょう・・?
ヒィー知らずに捨ててしまった!!
勢いよく処分しても後悔することなど滅多にありませんが・・和尚様用の座布団を捨ててたのは 、あさはかでした。だって買うと高いんですもん。
仕方なく2000円 のカバーを購入して 普通の座布団に被せたらサイズが合わずにブカブカなんですよね。普通の座布団は銘仙版(めいせんばん)なのでサイズが違うのです。
和尚様の座布団(御前座布団)は、高いものだと2~3万円します。
うちは、家族が高齢ですし葬儀がある前提で近々2組買い揃えなければ。(葬儀のときは、和尚様が二人みえるので)
座布団の向きは縫い目が無い方向が仏壇側、縫い目がお尻側に来るように敷きます。座布団カバーだったらファスナーが付いているほうがお尻側です。
お寺様用の座布団買ったら家族に周知徹底しておかなければ。
必要なものなので購入しました!!むやみやたらに処分したらダメですね。
② 仏膳椀(7寸)5000円
プラスチック製の仏膳椀は7寸サイズ(21センチ)で5000円程。別名(霊供膳)といいます。略式仏膳椀になると味噌汁を入れる汁椀とご飯を盛る(飯碗)と漬物を載せる高月だけですが一般的な仏膳椀は、平椀と壺椀と箸と飯碗、汁椀、高月の5点セットです。
仏膳は、似たような蓋と器で見分けがつないんですよね。そして毎回どれだっけ??と混乱します。
よく見たら器に線が入っているのと入っていないのがありました。
線が付いてる器は、壺椀、平椀。付いていないのが飯碗、汁椀。背が高く足が長いのが高月と覚えると分かりやすいです。
お箸の向きや器を置く方向も毎回どっちだっけ?となります。
③ 盆提灯 1万円~
盆提灯は、生前義母が購入したものでお盆や法事の前に組み立てて設置しておきます。わが家にあるのは伝統型お盆提灯ですが最近は小洒落た創作提灯が人気みたいです。
モダンな雰囲気の創作提灯は普通の提灯より値段が高いです。
自分が死んであとのことを妄想すると小洒落た提灯を用意しておきたいところです。
④ 木魚(6寸)×布団(8号)×バチ(6号)2万円~
わが家の木魚は、並の6寸(18センチ)。一式で購入すると2万円ほどします。
木魚を載せる布団は丸布団と四角い角布団の2通り。色も色々で すが木魚より一回り大きい座布団を選ぶのがポイントです。
バチはポクポク鳴らす棒のこと。木魚のサイズに合わせたサイズを選ばないといけません。
5年ぐらい前に買った木魚用の座布団、日焼けで色褪せてしまった。
お店に行けば座布団だけ、木魚だけの単品でも販売してあります。
⑤ りん 6000円~3万円~
うちのりんは、3.5寸(10.5センチ)で6000円ほど。コチラもピンきりで高いものは高いです。曹洞宗の場合、木魚は右に置きリンは左側に置く決まりになっているようです。
リンは、座布団、棒、棒を置く台がついたセットで買い求めたほうが便利ですよ。
⑥ お寺様お給仕セット(8000円)
お寺様お給仕セット。わが家では2組購入しています。お経を上げてもらう前と後、2回お茶を出すので和尚様が2人みえたときのことを考えると2組ではなく4組あると便利です。
お給仕セットは用意しておくと安心。
エッグプラントのお寺様お給仕セットは、お盆付きで便利。しかし毎回専用のトレー(お盆)出し忘れてしまうんですよね。お給仕セットには、足長タイプもありますが安定感があったほうが扱いやすいです。
⑦ 花瓶(一対5000円~)
仏壇に置いている白金蓮の小さな花瓶は、【一対1400円程】。法事のときは仏壇に飾る花とは別に左右対照の花瓶を置くと華やかになります。
左右対称(シンメトリー)に配置するのは意味があります。
左右対称に配置すると故人が霊となり仏壇を通り抜けて仏様になるんだって。
左右対照(シンメトリー)にすると見た目が美しく見えますもんね?
今までは爺さんが買ったドッシリした花瓶を使っていたのですが左右バラバラだったのでホームセンターで一対購入しました。
ただ花瓶が大きすぎると花が貧相に見えてしまうのでサイズ選びは大事です。
仏壇屋滝田商店の花瓶ステキ♡でも値段が高い
⑧ 仏間用の掛け軸(2万円~)
うちの掛け軸は、長男が小さいときビリっと破き 15年 何も掛けていませんでした。掛け軸は無ければ無いで・・とくに問題はありません。
地味な見た目をカバーするため沢田水穂 の「夫婦鯉」を掛けはじめたのですが、縁起物の掛け軸は、通夜や葬儀のあいだ・・四十九日ぐらいまでは、はずさなければいけません。
えええ!!せっかく買ったのにはずの!?
掛け軸は、七福神や富士山、花鳥風月などお目出度い絵が多いので仕方無いですもんね?
モノトーン調のモダン掛け軸や宗派に合わせて南無阿弥陀仏と書いてある掛け軸を選べば良かったのかも?
南無阿弥陀仏の掛け軸は高いよ~~
⑨ 回し香炉(焼香炉)6000円~12000円
いつもは葬儀会社の人に全部お任せして回し香炉2組お借りしていたので回し香炉が無いことに気付いたの法事当日の朝でした。
慌てて葬儀会社に買いにいくと、回し香炉は普段使うものではないからお貸しします!と2組貸してくださいました 。
後日、回し香炉を買いに行くと「高いから皆 借りに来るよ」といわれそのまま帰宅。(商売っ気無い~)
⑩ 塔婆立て 1万~4万円
旦那が朝になり塔婆台がないことに気づき葬儀会社で貸してもらいました。いずれ必要になるから・・と塔婆立て(卒塔婆立て)を買いに行ったのですが「貸し出し無料だから使ってくれれば良いよ!」と言われ・・一旦は引き下がったものの結局買うことにしました。
三回忌法要の朝に写真を見てた旦那が「塔婆立が無い」と気付きました。
俺がつくるうぇ~待っとれ~
せっかく作ってくれたんけど不格好だね・・w。
家で拝んでもらったあと、お墓の塔婆立てに立てるので法要などで短時間立てかけるだけなのでDIYが得意な方は、自作すれば安上がりです。
お経をあげてもらう間、一時的に置くだけのものなので地元の人は葬儀会社で借りて使うようです。
実際には、法事の朝になり旦那が慌てて作った塔婆台があまりにも無残だったので購入を決意しました。
値段は高いのですが横から見ると・・こんな形になっており見た目がキレイです。
斜めに塔婆を掛けられるようになっているので旦那が手作りした工作とは月とスッポンほど違いました。
こういうものは、普段の暮らしには必要ありません。でも法要の間際に、「塔婆台無いんだった!!」と慌てる可能性大なので、あらかじめ準備したんですね。
3本立てが欲しかったのですが・・まあまあ値段が高いので1本立てにしましたよ。
⑪ 数珠(8000円~)
旦那と私と長男の数珠は、少々値段が高い数珠。
コチラは旦那の数珠。
僕の数珠は、おさがり。
次男も高校を卒業したら、礼服を準備しなければいけないので数珠も買うつもり。
⑫ 机上香炉(前香炉)(5000円)
3.5寸(10.5センチ)の香炉。手入れの仕方分からない・・昔から家にある机上香炉がコチラ。薄汚れてきたので、新しく買い替えることにしました。
私が選んだのは、家にあったものと同じ大きさ(3.5寸)の滝田商店の香炉です。高岡銅器の真鍮製なので重厚感があります。
形も色も好みのものにしましたよ。いずれ自分も拝んでもらわないといけないので。
⑬ 縁側用の踏み台(8000円)
和尚様は縁側から入られるので、2つの勝手口用に買い足したアルミ踏み台を使いまわしました。
私が買ったときは1万8000円ぐらいしたのに今は半額以下になってるんですね!!
法事の前に用意しておいて良かったもの(低価格)
低価格でありながら法事の前に用意しておいて良かったものをご紹介いたします。
① 灰ならし(1000円)
香炉用の灰ならしは、線香の燃えカスをふるったり灰を整えるのに使います。網が深めで灰を整える溝がついていると便利です。
② マッチ消し(1000円)
マッチ消しは、ホームセンターで調達したキンキンキラキラ系☆(まばゆいのに低価格)。
ただ見た目がマッチ消しっぽくないので仏壇屋滝田商店あたりで・・探してみるつもり。
③ 線香立て(1000円)
線香立てもキンキラ系にしましたよ。ホームセンターの仏具コーナーは低価格で良いですね。
④ 仏壇用の茶湯器(2000円)
仏壇用の茶湯器は2000円ほど。台は2000円ほどで購入。
⑤ お団子(1700円)
地元の和菓子屋さん(仁太郎)のお団子(1個35円)今回、50個注文しました。美味しいお団子なので150個注文したこともあるんですよ。
お饅頭やお団子を載せる供物台もあると便利です。一対で2000円~3000円で購入できます。
⑥ 果物(1000円)
果物は、法事が終わったらお下がりをいただくので・・家族が好きな果物をチョイスしました。大皿に載せています。
⑦ お花(5000円)
普段は腐らない枯れないブリザード フラワーを挿しています。4~5年前に購入したらホコリっぽくなってきたので次はクリアドームが付いているものを選ぶかハーバリウムを飾ろうと思っていますよ。
お盆や法要のときは、お花を買いにいきますが・・お花は高いんですよね。
- 仏壇用のお花(500円×2)
- 花瓶に挿す花(500円×2)
- 墓用のお花(400円×2)
- 仏間用のお花(1500円)
仏壇まわりの収納を整え次の世代に伝える
わが家の仏間の押入れには、葬儀法事グッズを収納しています。
法事は日にちが決まっているので事前準備が可能ですが、葬式はある日突然なので慌てないためにも日頃からどこに何があるか把握しておくのは大事なことです。
仏間を整える
法要は無事終わりましたが、足りなかったものは順番に買い足すつもりです。和室用(仏間)の照明も25年目ですっかり薄汚れています。(余裕があるときに少しずつ・・ですね)
いつの日か自分が北枕で寝ている側になるので・・故人のためでもあり、自分のためでもあるので仏間を整えていこうと思っていますよ。
葬儀や法要のことを子どもたち世代に伝える
いざというとき慌てないために(たぶんテンパるw)折にふれ、葬儀や法事のことを子どもたち世代に伝えています。言葉で伝えても忘れてしまうので写真で記録し1冊のファイルにしています。
いつもは葬儀会社の人にお任せする配置ですが今回は、身内だけの法事だったので前回の写真を見ながら夫婦で準備をしたのですが覚えているつもりでも忘れていることに驚きました。
忘れっぽいので毎回、写真を撮っているよ。
長男にはチャン(旦那)が死んだらお前が喪主だよ。といっています。(あまり聞いてないけどw)
うちみたいに大人が大勢いると、葬儀や法要は「お年寄りが仕切る」みたいな流れになりますが・・伝えていくのは大事なことですね。
毎年のように法要を行っていたため慣れていたつもりでしたがアチコチ抜けがありました。
お盆やお彼岸、法事については家族で情報を共有するのが大事ですね。まあ数年前まで私も義母に任せきりで覚える気も無かったのですけど。
年齢性別順に死んでいくわけではないですし・・葬儀や法要で使うものは何に使う、いつ使う、どこで使う、いつ準備するなど家族全員が把握しているのが理想です。
自宅で身内だけの法要を行うときに、必要だった物、実際にかかった費用について書いています。